e3 Poison


e3 Poison by Axel Smith

どんな内容なのか気になるタイトルで、購入すべきかどうか迷いましたが ポチッとした本( 洋書 )。Kindle 版がなかったためペーパーバックで。著者はスウェーデンのグランドマスターで、前作 Pump Up Your Rating の本は ChessCafe Book of the Year を受賞してます。

最後に目次ページを記載しておきますが、白のレパートリーブックで、e3 ポーンが関連した内容になってます。

1.d4 を使われているプレイヤーなら、ためになることが多いのではないかと思います。
各オープニングの始めには、ポーンストラクチャーが表示され、丁寧な解説があります。

この局面の時、どうすればいいのかな? と思っていたものがいくつかあり、ためになってます。

1.e4 系は Exchange French しかありませんが、French Defence の Exchange Variation は自分も使うのでためになります。

著者は 1.e3 e5 2.d4 exd4 3.exd4 d5 という手順で Exchange Variation に入るようで、そのような手順がまず参考になりました。


1.e3 e5 2.d4 exd4 3.exd4 d5
1.e4 e6 2.d4 d5 3.exd5 exd5


この局面で 4.c4 とするのは良くないと書かれていて、自分は d4 ポーンをポーンで守れなくなること、d4 ポーンが孤立ポーンになると、弱点になることしか思いませんでしたが、4.c4 Bb4+ とされると、白はキャスリング前に ...Re8+ を受けるとのこと。

4.Nf3 Bd6 で Bf8 が d6 に展開した後なら 5.c4 は可能とのこと。自分は 5.c4 としないですが、それはその後の戦い方を知らないからで、これからは使ってみようと思います。



その後、このようなポーンストラクチャーになり、本にプラス面とマイナス面、両方書かれてます。孤立 d ポーンの局面は興味はあるものの、効果的な戦い方ができてないため、少しずつそのような局面に慣れていきたいと思ってます。


e3 Poison Contents


PART 1 - Introduction
1 The Post-Theoretical Era
2 An Academic Advantage
3 A Poisonous Repertoire

PART 2 - Indian Defences
4 Sneaky Grünfeld
5 Reversed King's Indian Attack
6 Poor Man's Benoni
7 Anti-Benko Gambit
8 Queen's Indian and Bogo-Indian

PART 3 Move Orders
9 History, Heroes and a New Trend
10 Move Orders

PART4 - Junctions
11 Panov
12 Timid Tarrasch
13 Irregular Slavs
14 Chigorin
15 Dutch

PART 5 - 1.Nf3 d5 2.e3
16 Anti-Queen's Gambit(Accepted)
17 Slav Nirvana

PART 6 - 1.d4 d5 2.Nf3
18 Queen's Gambit Accepted
19 Queen's Gambit Declined
20 Slow Slav
21 Miscellaneous

PART 7 - 1.c4 e5 & 1.e3 e5
22 e3 English
23 Exchange French

PART 8 - Exercises
24 Final Test
25 Solutions

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