10...Ne7 の局面
London System の解説記事を作成している関係で1手ごとその手の意味や
狙いを考えてますが、上図の 10...Ne7 の狙いが分かりませんでした。
自分で思ったことは
Ne7 → Ng6 や Ne7 → Nf5 とする?
後から思ったことは、c6 にナイトがいなくなることで Bb7 の利きが
d5 ポーンに及ぶので、白が e3 → e4 とするのを防いでいる
( 白が e3 → e4 とすることはないにしても )
など。しかし、自分の考えだけでは分からないのでマスターのゲームで
その後どうなっているかを見てみました。
11.Qb1 g6
Alexander Grischuk vs. Wang Hao 1-0
上局面では、Ne7 を f5 に運んだり、g6 ポーンを守っている感じです。
11.Qc2 c4 12.Be2 Nf5
Dmitry Andreikin vs. Sergey Karjakin 1/2 - 1/2
このゲームでは Ne7 を f5 に運びました。さらに、先の局面では
13...Be7 14.Ng4 Nxg4 15.Bxg4 Nd6
Nf5 を d6 へ運び、f7 → f5 としてから Nd6 → Ne4 とする狙いでしょうか。
白は 16.f5 としてそれを阻止しましたが。
11.Qb1 Ng6
Gata Kamsky vs. Alexey Dreev 0-1
こちらは Ne7 → Ng6 に。Bd3 と Qb1 のコンビで h7 にプレッシャーが
かかっているのでそれの対処でしょうか。
少ないゲーム数しか見てませんが、10...Ne7 の意味や狙いがある程度
分かりました。
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