名声や収入は村山にとってはどうでもいいことであり、何の関心もなかった。
思うことは一つ。命あるうちに名人になる、ただそれだけである。
現在の若手トップ棋士たちはコンピュータを使い、最新の棋譜データを効率よく入手し
分析する。
しかし、村山は違った。
村山はコンピュータを使う代わりに、徹底的に将棋会館に通い棋譜を自分の手で調べ上げることに没頭した。
聖の青春 大崎 善生 著
http://www.amazon.co.jp/dp/4062734249/
29歳で亡くなられた 将棋棋士 村山 聖 ( さとし ) さんの生涯を綴った物語。
心を揺さぶられます。チェスプレイヤーの方にも読んでいただきたいです。
コメント
この本は読んだことが無いのですが、大崎善生の「パイロットフィッシュ」という小説が好きです。
大崎善生はたしか奥さんが女流棋士でしたよね。
こんにちは。「パイロットフィッシュ」も人気があるようですね。今は同著者の「将棋の子」を読み始めました。大崎さんの奥さんは女流棋士だったんですね。「 聖の青春 」の中で大崎さんは、たしか「 将棋世界 」という雑誌の編集長として登場されてました。
「 聖の青春 」本当に素晴らしかったです。
将棋の子、私も以前読みました。
将棋の世界が持っているある種の残酷さが少し感傷的な筆致で描かれていましたね。
決して美談などではないと思いますが、いかがでしたか?
お久しぶりです。将棋をされる方は読んでいる人が多そうですね。聖の青春 は一気に読んでしまいましたが、将棋の子はまだ読んでいる途中です。
勝負の世界ですから仕方ありませんが、全身全霊で打ち込んできたものに、ある日別れを告げなければならないのは、ご本人でないとその心情は分かりませんね。
新たな人生が良きものとなりますように。