振り返って見れば今年も結構チェスに時間をかけることができ学ぶことも多かったです。
レーティングにはそれほど反映されていませんが進歩はありました。
ICC の15分ゲームで R 1700 を超えると R 1700 ~ 2000 の相手とあたることが多くなり、1700 台を維持するのは今のところ厳しいです。
チェスを初めて6年が経ちました。年とともに衰えていく部分もありますが勉強を継続すれば
上達は可能です。
今年は「 脳内チェス トレーニング方法 」のサイト作成が1番印象に残りました。
現在も2手メイト問題と基礎的エンドゲームの問題を脳内チェストレーニングで続けています。
継続するには努力が必要ですがトレーニングを続けている成果として残像イメージが以前より
しやすくなったのと、4駒のエンドゲームならば頭の中でイメージできることが多いので、変化手順を本で読む時に図を見なくても大丈夫なことも多いです。
「脳内チェス トレーニング」のサイト内容を1通り行うと頭の中のボードイメージや、頭の中で駒を
動かすイメージがかなり高まります。チェスの実力向上にすぐ役立つという訳ではありませんが
長期的に見れば十分価値はあると思います。ただし少しずつでもトレーニングを継続する努力は
必要です。
まさかもう1つサイトを作ることになるとは思いませんでしたが、「 K Q vs K R 」のサイト( 現在未完成 )も公開することができました。K Q vs K R は実際のゲームで起こることはまれですが、学ぶことが結構あり面白くもあるので K Q vs K R の勉強をして良かったです。
今年読んで良かった本は
101 Chess Endgame Tips - Steve Giddins
Analysis of the Chess Ending King and Queen Against King and Rook
A. Crosskill
の2冊です。
Opening
レパートリーに変化がありました。1番の変化は Gambit Line から撤退したことです。
Gambit は面白く好きですが自分のレーティングも段々上がってきて、強い相手に対して Gambit で対抗するのは苦しくなってきました。
Gambit の定跡は覚えづらいものが多いというのもあります。自分が使っていた King's Gambit, Marshall Attack, From's Gambit, Blackmar-Diemer Gambit は使わなくなってしまいました。
もう1つの変化としてはレパートリーを少し狭めたことです。今まで 1.e4 e5 に対しては 2.Nf3 から Ruy Lopez と 2.f4 の King's Gambit を使っていましたが、今は 2.Nf3 のみです。
黒番で 1.e4 に対し 1...e5 と 1...e6 の2つを使っていましたが今は 1...e6 の French Defence だけです。
いろんなオープニングを使った方が面白いですが、上級者を目指すためにレパートリーを狭めました。
1.d4 に対しては 1...Nf6 から King's Indian Defence を使ってきましたが、途中で攻め方に困ることが多いので、他のオープニングも試していく予定です。
新しく覚えたオープニングとしては 1.e4 e6 2.d4 d5 3.Nc3 dxe4 4.Nxe4 Bd7 の French Defence Fort Knox Variation です。今自分が1番力を入れているもので勝率も悪くありません。
1.e4 c5 2.Nf3 の Open Sicilian から 2.c3 の c3 Sicilian に変えました。勝率は5分5分な感じですがしばらくは使い続けていきたいと思ってます。
「 チェス オープニング入門 」 のサイトでは作成ペースは落ちたものの各オープニング解説を作成し続け、現在は Semi-Open Games に入ってます。作成にはサイトや本で調べながら記事を書いているため時間がかかりますが、自分自身勉強になってますし、これからオープニングを学ばれる方にご参考になれば幸いです。来年途中からは 1.d4 d5 Closed Games のオープニング解説に入っていく予定です。
Tactics
Tactics は
The Inner Game of Chess: How to Calculate and Win - Andrew Soltis
の本を中心として勉強しましたが、自分には難しいものが多く問題数をこなせないので、スマートフォンアプリの Shredder Chess で適度な Tactics 問題を時間のあるときにちょこちょこやりました。
就寝前に1~2問 1001 WINNING CHESS SACRIFICE AND COMBINATIONS - Fred Reinfeld の本で Tactics 問題を解くこともありました。簡単な問題から難しい問題までいろいろ入った本ですが、この本を読んで感じたことは「 本で Tactics 問題を解くことは非常に大事 」ということです。
チェスソフトを使いゲームの見直しをすることも Tactics の勉強になってます。
Strategy
今年1番の目標が中盤の力を高めていくことでしたが、中盤の勉強量は少なかったです。
「 脳内チェス トレーニング方法 」の作成影響もありました。
年初は THE MIDDLEGAME - Max Euwe の本で学んでいましたが、内容を吸収しづらかったため、Understanding Chess Middlegames - John Nunn の本に変えました。THE MIDDLEGAME の本は How to Reassess Your Chess の本で薦められていたため購入しましたが、これから Middlegame の勉強として購入を考えている方は Understanding Chess Middlegames や評判の高い Strategy の本を購入された方が良いでしょう。
Endgame
Endgame の実力が上がったという感じはしませんがコツコツと勉強は続けてきました。「 Endgame で弱いポーンを攻めるのにビショップよりナイトが優れている場合がある 」というのを知ったのは
役立ちました。それまでは Endgame にナイトよりビショップを残そうと思ってましたから。
駒数の少ない基礎的な Endgame はもちろん大事ですが、ポーンがまだ多く残っている Endgame をどのように戦っていくかというのも大事で、いずれポーンエンドゲームの本で勉強したいと思ってます。
ENDGAME STRATEGY の本を読むのは中断してます。いずれまた読むつもりです。
K Q vs K R だけでなく K N B vs K の記事作成も行ったおかげで K N B vs K の対処法を覚える
ことができました。
対戦
1番多かったのは ICC で15分のゲームです。日ごろのゲームではこの時間が自分に合っている
ようです。
通信チェスは chess.com と Chess Corner で現在1ゲームずつ。ゲーム数をかなり少なくしましたが止めることはないでしょう。通信チェスでじっくり考えるのも大事だからです。
11月ごろから5分、3分、1分の短時間ゲームも行うようになりました。15分のゲームで残り時間が少なくなってきた時の指し方が悪かったのが原因です。ある程度短時間のゲームに慣れてきましたが、相手の応手をしっかり考えないという悪影響が出てきたため、短時間のゲームは控えめにしたいと思います。
一方全く短時間のゲームをやらないというのも良くない気がするため、脳への刺激、脳の活性化、残り時間が少なくなってきた時の指し方のためや、タイムプレッシャーに対する抵抗力をつけるため適度に短時間のゲームを行なっていきたいと思います( ついついやり過ぎる 笑 )。
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