可能な手をもっと考える


Svetushkin - Baklan
Romanian Team Ch, Eforie Nord 2009

Understanding Chess Middlegames - John Nunn
の本に出てくる局面です。

テーマは 7th ランクなのですが、テーマとは別に気づかされることがありました。
黒先手で 24...Nf4 に対し 25.Bxf4 とすると 25...Rxe2 で黒ルークが 7th ランクに入るため
白は 25.Bg4 としました。

自分で始めにこの局面を考えていた時、白 Bg4 で黒クイーンが攻撃されるということに全く気づいていませんでした。

Bg4 で黒クイーンが攻撃されることは大したことではないのですが、そのこと自体に自分が全く気づいていなかったということが問題になります。

私は本に出てくる局面を考える時、始めにマテリアルを確認・比較し、その後 安全確認します。
この安全確認は例えば黒先手ならば、黒の候補手を考える前に黒は白に何か狙われてないか? 不利になるようなことはないかをチェックします。

安全確認は主に

check, capture, threat
つまり、白にメイトされたり、チェックされたり、駒を取られたり、何か狙われてることがないかを確認。

攻撃を受けている駒なども確認します。

しかし今回気づいたように、候補手を考えるときは比較的多くの手を考えるのに対し、安全確認で相手の可能な手をよく考えていません。

Bxh5 や Bf3 などは考えていましたが、Bg4 は全く考えていませんでした。

というわけで、これからは安全確認でもっと相手の手をよく考えようという結果です。
短い時間のゲームではあまり考えられませんが、通信チェスでは考える時間が十分にあるためそちらの方で実践していきたいと思います。

コメント