何手でいける範囲


PANDOLFINI'S ENDGAME COURSE の本に出てきた問題。



エンドゲームで2つのキングが離れていて、交互にキングの動きを考えようとすると

キングがどこの位置にあるか
キングがどこへ行けば良いか

という2つのことで混乱し、キングの位置を見失うことがあります。

ですので、何手でどこまでいけるか、片方のキングごとに見ることがあります。

その時、何手でいける範囲を考えると良いことに気づきました。



赤線の囲いは Ka8 が3手でいける範囲を示してます( d5 は範囲内ですが e6 ポーンの利きがあるためいけません )。範囲が分かっていれば後はその範囲でどこへいけば良いか考えればいいです。3手でいける範囲を考える前に2手でいける範囲を考えるのもいいでしょう。

相手キングが行手を妨害してきたときは、望む位置へいけないこともあります。

この問題は何手でいける範囲を考える必要はあまりないのですが、何手でいける範囲の考え方は知っていて損はないと思います。


白黒先手両方考えましょう。





解答例

白先手の場合
1. Kb7 Kf8 2. Kc7 Ke7 3. Kc6 Ke8 4. Kd6 Kf7 5. Kd7 Kf8 6. Kxe6 Ke8 7.Kf6 Kf8 8.e6 Ke8 9.e7 Kd7 10.Kf7 白が勝てます。

黒先手の場合
1... Kg6 2. Kb7 Kf5 3. Kc6 Kxe5 4. Kc5 Kf4 5. Kd4 e5+ 6. Kd3 Kf3 7. Kd2 e4 8.
Ke1 Ke3 9. Kd1 Kf2 黒が勝てます。

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