ただ問題を解くだけでなく


Tactics 問題集 「チェスの第5歩」を読み終わりました。

問題 正解率 38%

前半は正解が多く、後半 不正解が多かったです。

今回この本で問題を解くにあたり、正解・不正解を記録するだけでなく

問題が解けなかった理由
何故 正解できたか

を記録していきました。また、途中から「気づきにくい状況」というのもメモしました。

これは下記のような目的で行いました。

どのような考え方をすれば解けるのかを探る
傾向を知り、対策を練る
何故できなかったか、曖昧なままで終わらせない


カッコ内が該当数ですが、1つの問題でいくつか該当するものもありましたし、記録しなかったものや、書いていた紙を途中で1枚なくしたこともあるので、参考までの回数です。

解けなかった理由 

1手目がわからない(4)
2手目がわからない(2)
3手目がわからない(1)

必要な考えに至らなかった(9)

解答手が良い手とは思えなかったので(3)

チェック、駒を取る手をすべて見なかった(8)

読みを途中で止めている(12)
駒を取られるところで読みを止めている(1)
可能なのに相手に受けられると勘違い(5)

アイデアはいいが手順が違う(5)

損得計算を間違えている(2)
問題 読み間違え(3)

候補手が多くて惑わされた(8)

手順が長い(26)

全体を見ていない(1)

その手を指した後、どう攻めるかわからなかった(1)
守りが堅く、適切な攻め方がわからなかった(1)

ピースの運び方をよく考えなかった(1)
2つの候補手で片方しかよく考えなかった(1)

相手のねらいに気づかない(2)
もっと良い手に気づかない(17)
守られているようだが取れる駒に気づかない(1)
必要な手に気づかない(12)
2手目以降で駒を取る手があると、チェックする手に気づかない(1)
駒を進める手に気づかない(3)
ダブルアタックに気づかない(2)
イリーガルムーブに気づかない(4)
守りをそらすことに気づかない(4)
サクリファイスに気づかない(1)
ディスカバードアタックに気づかない(1)
フォークに気づかない(1)
無防備な駒を攻めることに気づかない(1)
パターンを認識できなかった(1)
逃げ道に気づかない(1)
メイトできる手に気づかない(2)
相手の駒が無くなった影響に気づかない(1)

利きの見落とし(3)
ピースの動きを全て見ていない(1)
クイーンの動きの1つを見落とし(2)

最善の受けでない(5)

応手を読んでいない(1)
応手をよく考えていない(3)
応手見落とし(40)
他の応手が考えられたので(4)
応手を自分の都合よく考えた(1)

候補手 比較が足りない(8)
候補手 比較してない(7)


問題ができなかった言い訳リストに見えなくもないですが、それは気のせいです(笑)

「相手の応手見落とし」が圧倒的に多かったです。「~に気づかない」というのも各種ありました。


何故 正解できたか

候補手が分かりやすい(65)

他に良い手が思い浮かばなかった(15)

思考プロセスに基づいて(1)

ダブルアタックに気づいた(14)
相手のねらいに気づき、未然に防ぐことができたから(1)
double threat に気づいた(1)
Trap に気づいた(1)

テーマがヒントとなった(3)

1つの駒に2つ以上の攻撃をした(2)
単純なサクリファイスからの攻めに成功(3)
無防備な駒を狙うことができた(7)

守りの駒をそらさせた(1)

手順を変えてみた(1)
単純化を考えた(1)

パターンがすぐにわかった(2)

Forcing move(強要する手)(1)

正解した問題は 「候補手が分かりやすい」というのが圧倒的に多いですね。


気づきにくい状況(見落としやすい状況)

それなりに良い手を見つけると、もっと良い手に気づきにくくなる

駒を取る手がいくつかあると、無防備な駒をねらうことに気づきにくい
駒を動かす場所に気をとらわれ、無防備な駒をねらうことに気づかない

駒を動かすことに気をとらわれると、重要な駒の利きに気づかないことがある

候補手が多いと、1手目にチェックする手に気づきにくい
2手目以降で駒を取る手があると、チェックする手に気づきにくい
サクリファイスしたあとにチェックする手
2手目にチェックする手

攻撃された駒に気をとらわれると、他のことが見えなくなる

ディスカバードアタックで動いた駒に気をとらわれると、ディスカバードアタックされたことにさえ気づかないことがある

相手のディスカバードアタックで、アタックしている駒を除去することを考えない(アタックされた駒を逃がすか、ブロックして守るしか考えてない)

直接ねらうことはできないが、何かの駒を動かした後ならねらえる駒

駒得ではなく、良いポジション、好形を得るための手

「気づきにくい状況」の傾向として「何かに気をとらわれると、他のことに気づきにくくなる」というものが多いです。対策のひとつとしては「別の視点で局面を考える」柔軟性を持つことだと思います。


パターン認識を高めることとは別枠で、これからも Tactics や Endgame の問題に対して 「解けなかった理由」 「何故 正解できたか」 「どのような考え方をすれば解けるのか」 考えていきたいです。

コメント

Tocoma さんの投稿…
問題を解いて、転んでもただでは起きない、転ばなければさらに足場を固める。そんなhitsujyunさんの気迫を感じました。問題を解いて終わりにしないで、そこから多くのことを学び取るのは、効率の良い勉強になると思いました。同じことはなかなかできませんが、少しでも、見習いたいと思います。
 自分にできそうなこととしては、Game後に、勝ち負けの原因を考えたり、それをブログにまとめたりすることかな。。
hitsujyun さんの投稿…
記録を取っていくのは手間がかかりましたが、いろんなことが考えられましたので結果としては勉強になりましたし面白かったです。

問題が解けなかったときに、「どのように考えたら解けるだろうか」と考えるのは結構面白いですよ。

ゲーム後に勝敗の原因を考えるのは大事ですね。ブログに書くことは意識と理解の両方を高めると思います。