STUDYING CHESS MADE EASY の本に出てきた問題(白先手)。ピースを協力させて使う能力を高めるために、コンピューター(黒)を相手にして行うというもの。
クイーンは3つのピースよりも価値が低いと言われますが、自分が経験したゲームでは、3 ピースを上手く使いこなすことができない場合が多いです。
クイーンに対する 3 ピースの使い方は、以前からどうしたら良いかと感じていたところなので、丁度良いトレーニングです。他にも似たようなケースがいくつか紹介されているので、そちらも順次やっていきたいと思います。
ということで、早速 Fritz 12 で Position Setup。いきなり駒を動かす前にまず、思いついたことを書いていきます。実際のゲームなら時間を気にしなければなりませんが、とりあえず時間のことは気にせず、どのように考えていけば良いか、ということに着目していきたいと思います。
白の最終目標:勝つこと
アイデア1
クイーンからの攻撃を防御しつつ、ポーンの昇格をねらう。
アイデア2
できればルークを g ファイルに持ってきて、クイーンからの攻撃に対する防御に使いたい。
アイデア3
1.Rd7 は安全か?
アイデア4
キングを積極的に活用させていく。
アイデア5
1.Bc4+ から始める
アイデア6
3つのピースをそれぞれどのように使ったらよいか考える。
アイデア7
ピース2つだけを活用するだけでは有利を得られそうにないため、全ての駒を上手く使っていく必要があるだろう。
アイデア8
あれこれ考えず適当に駒を動かし、何度もやってみる。
Fritz の分析を早めに見て、それに学ぶ。
アイデア9
ピースはどこにあれば安全か。
白のねらい
ナイトによるフォーク
ビショップによるフォークまたはスキュア
ルークによるフォーク
黒キングの行動範囲を狭めたい
白が気をつけるべきこと
クイーンからのフォーク
ステイルメイト
パーペチュアル チェック( 千日手 )
threefold repetition( 同形三復 )
黒のねらいも考えてみます
守られてない駒を攻める
フォークをねらう
キングを中央に持っていく
白マスビショップなので、黒マスは比較的安全かもしれない
考えることが多過ぎると混乱するということにもなりますが、私の場合はまず多くのことを考えて、その経験から次はどのように考えていったらよいか、という風に、徐々に考え方を洗練させていきたいと思ってます。
ここまで考えてきて思いついたことは、ビッショップは 1st ランクでルークの左側にあれば安全だろうということ、その考えから、1.Bc4+ Kg7 2.Rg1 を思いつき、それがなかなか良さそうな感じがするので、とにかくそれで1度やってみることにしました。
すると下記局面において Fritz が resign してきました。いさぎよいのか、あきらめが早いのか? 分かりませんがとりあえず上手くいったようです。
今度は、Fritz の分析を見てやってみました。
1.Ne5 Qb8 2.Bc4+ Kg7 3.Rd7+ Kf6 4.Rd5 Qb1 5.Ng4+ Ke7 6.Re5+ Kf8 7.Be6 Qd3 8.h4 Qd8
私には到底思いつかない手順です(笑)、3つのピースが見事に守りあってます(ちょっと感動)。
9.h5 Qh4+ 10.Kg1 Qd8 11.h6 Qa8 12.Bf5 Qc6 13.Kh2 Qd6 14.Kh3 Kf7 15.Re6 Qd1 16.Ne5+ Kf8 17.Kh4 Qd8+ 18.Kh5 Qd5 19.h7 Kg7 20.Re8 Kf6 21.h8Q+ Kxf5 22.Qf8+ Ke4 23.Qf3+ Kd4 24.Qd3+ Kc5 25.Rc8+ Kd6 26.Rd8+ Kxe5 27.Qxd5+ Kf6 28.Rf8+ Ke7 29.Rf7+ Ke8 30.Qd7#
なるほど~、と思うだけです。
今回、考えて得たもの
多くのことに気づければ、いくつかのアイデアが組み合わさることがあること
「ピースがどこにあれば安全か」という考え
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