Atomic chess


lichess のサイトでまた新たな変則チェスができるようになりました。
Atomic chess というもので、実際にゲームをしてみないとどういうルールか
分かりにくいです。

Atomic chess - Wikipedia ( 英語ページ )

爆発チェス (Atomic chess) ← 変則チェスのページ のサイト内にあるものです。


特徴としては、相手の駒を取ると、取った駒と、取った駒に隣接したマスの駒が
爆発して消えてしまいます。相手の駒を取るのに使った自分の駒も爆発で盤上から
消えてしまいます。ボンバーマンのようなゲームですね^^;

ちなみに、相手のポーンを取ると、そのポーンは消えてしまいますが、隣接したマスに
あるポーンは消えません。

最終的には相手のキングを盤上から消せばいいようで、直接キングを取るか
キングに隣接したマスにある駒を取ることで、相手キングを爆発させ勝つことができます。

キングで相手の駒を取ると、キング自体も爆発してしまうため、キングで相手の駒を
取ってはいけないルールです ( 自爆禁止 笑 )。

お互いキングだけになった場合、ルール上、自分のキングで相手の駒を取れないので
ドローになるようです。

キング同士が隣接したマスにくることは可能ですが、相手をキングを取ることは
できません。

チェックされた場合は、チェックに対応しなければなりません。

基本的な戦術としては、相手に自分キングの隣接マスの駒をとられないようにすること
です。攻撃としては、相手キングに隣接したマスにある駒を取ればいいのですが
相手の駒を取ると、その駒を取るのに使った自分の駒も消えてしまうので、それに
気をつけないといけないでしょう。


参考例 ( Wikidedia より )


1.Nf3 と白が指した場合、 Atomic chess では 2.Ne5 と 2.Ng5 を防ぐため
1...f6 とします。 というのは、上図のように 1...d5 としてしまうと、 2.Ne5 となり
2...f6 または 2...f5 に対して 3.Nd7 となります。

Nd7 を取ると爆発が起こり白が勝つのと、Nd7 を取らなくても、4.Nxf8 による爆発を
黒は防げません。

慣れないと、どうしたら良いか分かりづらい Atomic chess ですがぜひお試しください^^

下記リンク先は自分の初戦です。
rajk vs. hitsujyun 0-1


追記
Atomic chess のゲームを結構やりましたが、Bug が多いようです。
チェックが有効の時があれば、チェックが無効の時もあったり。
面白い変則チェスですが、 Bug が修正されないうちはきちんと楽しめません。

Wikipedia を見るとチェックの例外として、次の手で相手キングを爆発させることが
できる場合は、相手のチェックを無視できることは分かりました。


追記 その2

Atomic chess で知っておかなければならないことがもう1つありました。

キング同士が隣り合ったマスにある場合、キングは相手の攻撃を全て無視
することができるというもの。

例えば 白 K Q vs. 黒 K となった時、キングが隣り合ったマスにいれば、 黒 K は
Q の利きを無視することができます。そのことから Atomic chess で K Q vs. K は
ドローになります。

終盤でキングが隣り合った状態になった場合は、キング周辺の駒を爆破させないと
勝てないため、そのように相手キングを陽動します。

Atomic chess の定跡を紹介しているサイトがありました。
Vlasov's ATOMIC-CHESS HOMEPAGE

定跡を覚えた方が有利ですが、定跡を知らない方が楽しめそうなので
変則チェスではなるべく定跡を見ないようにしてます^^


コメント

匿名 さんのコメント…
OPは研究が進んでないせいか間違った手をよい手と載せているところもあるんで鵜呑みにしない方がいいです。
hitsujyun さんの投稿…
コメントありがとうございます。 Atomic chess は今のところチェスソフトで分析できないでしょうから、定跡の評価に誤りもありそうですね。通常のチェスでもチェスソフトによる局面評価が絶対ではないですが。

OP で困ったことがない限りは Atomic chess で定跡は見ないようにしてます。上手いプレイヤーが使う手を指してみたり、指されて困った手を試してみたり、自分が気にいっている手を指してみたりです。自分が白番なら 1.Nc3 が気にいってます。

lichess で変則チェスが増えてきたのはうれしいことですが、種類が多くなってくると、各変則チェスでどう指すのが良いか忘れたり、勘違いしてしまうこともあるようになりました。