今年を振り返って ( 2013年 )


年初には、飛躍の年になりそうな予感がしていましたが、実際には飛躍への足がかりとなった年でした。20代 から 30半ばぐらいまでは自己啓発本をよく読んでいましたが、近年はほとんど読む気がおきませんでした。しかし、脳内チェストレーニングに良い効果を得られるのではないかと、脳や
記憶力に関する本を読み始めてから、様々なことに関心が向くようになりました。

来年は 「 吸収 」 する年になりそうです。

今年読んで良かった本

100 Endgames You Must Know - Jesus De La Villa
駒数が少なく、基礎的に見えても、重要かつ、ミスしやすいエンドゲームが多く扱われていて勉強になりました。まだ最後のテスト問題をやっているところです。最後のテスト問題でほとんど正解を得られてないため、エンドゲームの難しさを感じますが、面白いです。

The Complete Idiot's Guide to Chess, 3rd Edition - Patrick Wolff
購入したのはかなり前ですが、部分読みしたぐらいでした。現在、Chess960 と戦略を中心とした
サイトを作成している関係で、この本の Stategy のところを読んで大変参考になってます。
Strategy 入門としてもオススメの本です。

集中力 - 谷川 浩司
下記ページで少し感想を述べてます。
http://chesski.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

記憶力を強くする - 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 - 池谷 裕二
年を取ると記憶力はだんだん衰えていくと思っていましたが、年齢に限らず記憶力は高められるということ、記憶の相乗効果、などを知って大変ためになりました。

脳が冴える15の習慣 - 記憶・集中・思考力を高める - 築山 節
こちらの本はチェスに直接関係があるわけではありませんが、40代の私にとってあてはまる問題点が多くあり、ためになりました。雑用や家事が良い脳トレになるとは。最近は平日に10分ほど、本を音読する習慣がつきました。音読はなかなか面白いので続けていきたいです。


Opening

黒番で 1.d4 対策が1つの課題です。一昨年は Kings Indian Defence を使っていましたが、途中で攻めづらくなるため、今年は Modern Benoni Defence を試してみました。しかしそれも攻め方に困ったので、現在は Nimzo Indian Defence や Queen's Indian Defence を主に使ってます。
NID と QID は悪くない感じなのでしばらく使っていきます。

短時間のゲームを多くするようになった影響もあって、定跡を少しづつ覚えていったり、オープニングツリーを作っていくことをあまりしなくなりました。定跡を調べて覚えていくことは改善につながるのですが、オープニングで大きなミスをするのは比較的少ないため、戦略的なことの方を重視するようになりました。

チェス オープニング入門のオープニング解説を作成している中で、定跡を覚えていくことよりも、定跡の発想やアイデア、狙いなどの方が大事だなと感じます。単に定跡を調べるのが面倒というのもありますが^^;

今年は主に 1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 に対し 3.Bb5 の Ruy Lopez を使ってきましたが、最近は 2.Nc3 と指したり、3.Bc4、 3.d4 など、その場の思いつきで指すこともあります。定跡を知らなくても意外と指せるもので、定跡を知らないゆえに相手を惑わすこともあるようです。

1.e4 c5 の Sicilian Defence に対しては 2.c3 の c3 Sicilian を使うことが多いですが、最近は 2.Nf3 から Open Sicilian に持って行くことも多くなり、両方使っているのと、その場の思いつきでちょっと変わったことをして見よう! という時もあります。

1.e4 d5 の Scandinavian Defence に対しては 2.d3 とするのがすっかり定着し、2...dxe4 3.dxe4 Qxd1+ となった場合は勝率 6 割ぐらいです。黒が 2...dxe4 としてこなかった場合は勝率4割ぐらいでしょうか。

チェス オープニング入門のオープニング解説は、1.e4 編が終了し、来年から 1.d4 d5 の Closed Games に入ります。今年中に 1.d4 d5 に入れるかと年初は思っていましたが、作成に結構時間がかかりました。


Tactics

Tactics の問題は本で1日1問やる程度で、勉強量としては少なく、もっとやらねばと思うのですが、
他のこともやっている関係で、それ以上はなかなかできませんでした。

何故気づかないのか?
攻撃の加算
攻撃の組み合わせ
可能性のある手 ・ ない手

の記事は自分自身にとって役立ちました。記事にすることで、考えをまとめられたり、後で読み返すことができます。

直感や読みについては、谷川さんの 「 集中力 」 の本がためになりました。


Strategy

Chess960 と戦略を中心としたサイトを作成している関係で、戦略の基本とは何だろう? ということを考え、基礎的な戦略の記事を作成していることが自分自身にとっても勉強になっていて、その成果がゲームの中で少しずつ現れてます。

新しいサイトを作成している関係で、My System と Understanding Chess Middlegames の本は
読むのを中断してます。


Endgame

昨年同様、エンドゲームが1番コツコツと続けられてます。急激に良くなることはないでしょうが、現状維持で良いと思います。


脳内チェス トレーニング

2手メイト問題と、基礎的エンドゲーム問題を地道に続けてます^^; 継続は力なりで、続けることで新たなことに気づいたり、イメージ力も少しずつアップしてます。脳内チェス トレーニング方法のサイトにも新たな記事をいくつか追加してます。

脳内チェスの理想目標というのを考えるようになり、その理想目標を達成させるためのトレーニング方法を記載したサイトを作成予定です。完成は2年先以降になると思います。


12月は仕事から帰るのが遅かったので更新できませんでしたが、K Q vs. K R のサイトもまだ未完成なので地道に記事を作成していきます。記事作成に結構時間がかかるため、月に1記事の更新となるでしょう。完成まではまだ何年もかかりそうです。


対戦

昨年は15分のゲームを1番多くしましたが、今年は圧倒的に5分のゲームが多かったです。時差による不利で負けてしまうことも結構あるので、最近は持ち時間5分+1手ごと2秒加算 ( chess.com ) や、持ち時間2分+1手ごと12秒加算 ( ICC )、のゲームをするようになり、勝率は上がりました。

ただ、連続で何ゲームもしたり、やりたくない時にも何故かやってしまうので、そのような時はミスが多いです。


皆さんはどんな年だったでしょうか。
それでは良い年をお迎えください。

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