ドローへの愛

主人公は Carl Schlechter というオーストリアのグランドマスターをモデルとしています。

物語は主人公の少年時代と、世界選手権十番勝負で主人公がラスカーと対戦する模様が交差しつつ進んでいきます。

世界選手権が始まるあたりからだんだんと話は面白くなり、チェスをやる人なら十分楽しめる内容だと思います。

主人公の行動に「え~何で???」とか「しっかりしろー!」とか言いたくなりましたが(笑)

本の帯に書かれていた下記の若島正さんの文が良かったです。
人生の敗者ハフナーは、チェスの盤上ではドローを愛した。その彼がたった一度だけ輝かしい勝利を望んだのを、いったい誰が責められるだろうか。

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