チェス戦略大全 I

アマゾンでレビューを書きました。800字という制限があったので下記の文章を所々削った内容になってます。

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入門書を読み終えた、さてこれから何を学べばよいだろう?

Opening Game
Middle Game
End Game
Tactics
Strategy

どれも大事で学ぶ必要があります。

本書は中でも Middle Game における Strategy を学ぶ本です。

よって Opening は別の本で学びましょう。

本書にあるほとんどのゲームが初手から記載されており、手順の解説が始まる中盤までどのようにその局面に達するかわかるようになってます。著者の言葉をかりれば「対局を一つの塊として捉えてから、ある段階から次の段階へ推移していく様を理解すべきだからである」

著者序文より
「中盤を勉強する際に肝要なことは、特定の変化手順を覚えるのではなく、基本的な原則と典型的な局面や作戦をしっかり把握することである。局面の特性を理解することや、それに見合った指し手のプランを立てることがたいへん重要になる。しかし、どのようにしたらできるであろうか。この巻での私の目的は、通常レベルのプレーヤーにこの解答を与えることである。」

洋書にありがちな複雑な変化手順が本書にはないので読みやすいです。


チェスを続けて行く中でひとつの壁が洋書が読めるかどうかです。

日本では海外に比べるとまだチェスの本は少なく、より上の段階のことを学ぶためには洋書を読む必要があります。

しかし、本書はその壁にはしごをかけ、洋書が読めない人でも中盤を学ぶことができ、チェスの奥深さと面白さを味わうことができます。

本書は日本のチェス界に大きな貢献となる1冊です。

続刊予定の
第2巻 ポーンの指し方とセンター
第3巻 両翼の攻防

も読みましょう。


- チェス戦略大全I -
第1章 現代チェスの発展
第2章 チェス戦略の基礎
第3章 ピースの価値
第4章 マイナーピース
第5章 ルーク
第6章 クイーンの働きとメジャーピースの連携
第7章 キング
第8章 ピースの交換

用語解説もあります。

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アマゾンは在庫をあまり持たないのか、早速欠品となってます^^;

こちらのページより、訳者の小笠さんから購入できます。

コメント

匿名 さんのコメント…
 アマゾン見てきました。こちらのコメントを含めて、もうふたつ出ていましたね。
評言社のページには今後も出ないかもしれません。あくまで自費出版の本という範疇かもしれません。と言っても、権田さんの本は、私は本屋さんで購入しましたが。
 チェス戦略大全は出版部数が少ないですから、どこかの本屋さんでほこりを被る?よりも、欲しい人が直接購入できるネット通販がいいかもしれませんね・・・今のところ。
hitsujyun さんの投稿…
小笠さんのところから購入するのが1番安くて確実そうですね。

チェス戦略大全 で検索したところ、アマゾン以外のいろいろなところでも販売していました。
匿名 さんのコメント…
Amazonのカスタマーレビューありがとうございました。初版は私の手元に500冊市場に2000冊という配分にしました。
すでに図書館流通センターから200冊の注文があり、大型店(都内)からも注文があり、評言社の社長も予想よしはるかによい市場の反応に驚いている。ということです。
手元の在庫も400をきりました。順調な滑り出しと思っています。みなさまのご協力に感謝しています。
hitsujyun さんの投稿…
順調に売れているようで良かったですね^^

中身がいいからだと思います。

第2巻、3巻の発刊も楽しみにしてます。


良い本が出版されるのに比例して、チェスファンも増えてくることでしょう。
匿名 さんのコメント…
hitsujyunさん、ナイス・レヴュー!!

私はKeres65さんのブログを見て、アマゾンのレヴューを書く事を断念しました。私が書くと足を引っ張りそうで(笑)。
hitsujyun さんの投稿…
NoMercy さん

ありがとうございます。

keres65 さんのブログで「チェス戦略大全I」の紹介記事良かったですね。

自分が書いたレビューは自分なりに思いついたことを整理して書きました。

最近チェス本のレビューを書くのが楽しみのひとつとなってます。

近日中に "SIMPLE CHECKMATES" のレビューを投稿予定です^^
匿名 さんのコメント…
囲碁、将棋だけでなくチェスも愛好する、数少ない日本人であると自負している70歳の老人です。
チェスは崇高な芸術であると考えている私は、日本チェス界には主要な問題が二つ有ると考えています。
最大の問題はチェス技量向上に全く関心が無い事、2番目は特に将棋界に対して凄まじい憎悪の感情を持っている事です。

欧米文化に憧れるのは仕方無いとしても、マイナー文化として放置せずに、世界一流を目指すのが当然の目標であるべきです。例えば、フェンシングは剣道と比較しても競技人口は極めて微々たるものですが、オリンピックでメダルを取れるほどの努力を続けています。ましてや、ボードゲームは完全に頭脳のみの世界であり、知的水準が極めて高い日本人にとっては、最も得意分野である筈です。どんなスポーツ団体でも芸術組織でも学術分野でも、レベル向上が最大の目標であり、一流と呼ばれる日本の団体、個人は数多く存在します。

ところが日本チェス界に目を転じると、日本にチェスが伝播されて数十年が経過していますが、FIDEの国別レイティングでも明白な様に、世界第100位前後という惨憺たる有様です。日本よりも遥かに遅れた経済後進国にも負け続けている現実を、日本チェス界の方々は、どのように弁明するのでしょうか?チェス強豪国への留学、高度な指南書の普及などを拒否して、数少ない愛好者間でのみ競技しても、技量向上する筈が有りません。

しかし、技量向上しない最大の原因は、将棋界に対する凄まじい憎悪の感情であると思います。東公平、有田謙二の著作、言動を分析すると、チェスに対する情熱は皆無であり、将棋界への罵詈雑言が目的化していると感じます。2009年4月の将棋名人戦における東公平の侮辱行為が象徴的ですが、こんな行為をする限り、日本チェス界に未来は有りません。

そもそも、囲碁、将棋の愛好者は、殆どチェスに無関心であり、チェスの基本的ルール、運営方法、日本チェス界の技量レベルさえ全く知りません。欧米文化を知らず日本文化しか知らない日本人に対して優越感を持つ事だけで、日本チェス界は満足しているとしか思えません。趣味、道楽以下のレベルであっても、先進的な欧米文化を理解していると自画自賛しているのでしょう。

50年以上も昔の話ですが、カルポフ対コルチノイの世界戦での、コルチノイに対するソ連当局の陰湿な妨害工作は、あまりにも有名です。当時、日本チェス協会幹部(故人)に電話で問い合わせた事がありますが、まるでソ連当局者のようにコルチノイを非難するのを聞いて、背筋が寒くなりました。
また、14年ほど前ですが、ある将棋ブログの中で、チェスの運営方法について疑問を呈したところ、「KERES65」という日本チェス界の有名人から「日本チェス界と将棋界の相互理解は不要である」と一蹴されて、唖然としました。

悪名高いJCAについては論評も不要ですが、日本チェス界の状況を知れば知るほど、日本チェス界の技量向上は絶望的であると感じています。更に詳細については、下記URLを御参照下さい。

https://fu8823kspkor.hatenablog.com/